Blog
積み重ねる仕事が、人をつくる【研削加工担当 Hさん】
― 大東技研の最終工程を支える、もう一つの現場 ―
今回は、最終工程の研削加工を担うHさんにお話を伺いました。
製品の外観・精度・仕上がりを左右する、ものづくりの「最後の工程」。
ここでの判断が、そのまま品質として世に出ていきます。
静かな口調で語られる言葉の一つひとつから、
Hさんがこの仕事にどう向き合ってきたのかが、少しずつ見えてきました。
「考えすぎるくらいで、ちょうどいいのかもしれません」
Hさんはご自身のことを、 「優しいと言われることが多いですね。ちょっと真面目すぎるかもしれません」と話します。
「なんでうまくいかなかったんだろう?って、気になり出すと止まらなくて。
ちゃんと理由を考えないと、次に進めないんです」
この“立ち止まって考える姿勢”は、
そのまま仕事のスタイルにもつながっているように感じました。
研削という仕事の、静かな面白さ
研削の仕事で楽しいと感じるのは、
段取りがうまく噛み合い、いくつかの並行作業がきれいに回ったとき。
「予定になかった仕事を、うまく組み替えて入れられたときとか、
思ったよりも作業が進んだときは、やっぱり嬉しいですね」
帰る前に機械を夜間稼働させ、 翌朝、狙い通りに仕上がっていたとき。
その“達成感”が、次への原動力になっているそうです。
研削は、基礎を身につけるのに3年、 一人前になるには10年かかると言われる仕事。
「少しずつできることが増えていく感覚が、面白いんです」と話してくれました。

ミスと向き合う時間も、仕事の一部
一方で、若い頃はプレッシャーも大きかったと振り返ります。
「20万円くらいする非常に高価な製品を扱っていたときは、
失敗したらどうしようって、正直かなり考えました」
ミスをしたときは、 「なぜそうなったのか」「どうすれば防げたのか」を一から見直す。
「しんどいですけど、逃げたら身につかない仕事だと思ってます」
製品は、結果で教えてくれる。
だからこそ、振り返りを重ねる中で、この仕事にハマっていったと言います。
冷静さは、時間をかけて身につけたもの
Hさんが仕事で大切にしているのは、常に冷静でいること。
「前は焦って、頭がいっぱいになって、
何から手をつけたらいいか分からなくなることもありました。
正直、この状態が治らないんじゃないかと思うくらい、しんどかったです」
教えてもらうこともありましたが、
最終的には自分自身と向き合う時間が必要だったそうです。
「アドバイスをもらうだけじゃ、しっくりこないんですよね。
自分で納得しないと」
今の目標は、
「あの人に聞いたら安心」と思ってもらえる存在になることだそうです。
大東技研の“当たり前”が、実はすごいこと
Hさんが感じている大東技研の魅力は、
一つひとつの製品に対する丁寧さのレベルの高さです。
「きっちり、ちゃんとやる。
それが社風として根付いていると思います」
他社と直接比べたわけではなくても、
話を聞く中で、「うちはちゃんとしている」と感じる。
その“当たり前”が、品質を支えているのだと感じました。
これからのことは、まだ考え中です
将来について尋ねると、
「正直、まだ考え中です」と、少し照れたように笑います。
それでも、
研削の技術をもっと磨いていきたい。
いつか展示会に自分が担当者として出たりしてもおもしろいかも。。。
その言葉からは、 派手ではないけれど、確かな前向きさが伝わってきました。
私から見て感じたこと
Hさんの仕事には、コツコツと積み重ねていく人ならではの強さがありました。
焦らず、逃げず、 自分の足りなさとも向き合いながら、前へ進んでいく。
大東技研が
「スペックだけではなく、人で選ばれる会社」であり続ける理由は、
こうした現場の一人ひとりの姿勢にあるのだと思います。
「良い人が、良いものをつくる」。
その言葉が、
Hさんの仕事ぶりからも、確かに伝わってきました。
※本記事は、社外インタビュー・編集の立場から構成しています。