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最後に触る工程だからこそ、妥協しない【研削・品質管理担当 Mさん】
― 大東技研の品質を支える現場 ―
今回は、 研削・品質管理を24年間支えてきたMさんにお話を伺いました。
製品づくりの「最終工程」。
外観・精度・状態を確認し、お客様のもとへ送り出す、まさに“最後の砦”です。
言葉にするとシンプルですが、実際に話を聞いていく中で、 この工程が背負っている責任の重さを、ひしひしと感じました。
「原因が分からないまま」は、いちばん嫌なんです
印象的だったのは、 Mさんが何度も口にしたこの言葉でした。
「原因が分からないままは、気持ちが悪いんです」
測定で少しでも違和感があれば、 「なぜそうなったのか」を徹底的に考える。
感覚で済ませることはせず、 測定器のプログラムもロジックで組み立て、
手順を見直しながら、効率と精度の両立を図っていく。
「予測して、その通りに結果が出たときは、やっぱり気持ちがいいですね」
そう話す表情は、とても穏やかでした。
ちなみに戦略的思考が好きだそうで、 勢いではなく、根拠を積み上げて考えるタイプだとか。 その姿勢が、そのまま仕事にも表れていると感じました。
最終工程が背負う、判断の重み
品質管理は、製品の最終工程です。
傷や汚れ、外観のわずかな違和感も許されません。
加工チームから回ってきた製品の状態がギリギリの場合、何度も測定をやり直すこともあるそうです。
忙しい時期に製品が一気に集中すると、 一人では対応しきれない場面もあったといいます。
過去には、高価な製品をミスしてしまった経験も。
その話をするときのMさんは、 淡々としながらも、判断の重さを誰よりも理解している様子でした。
「一つの判断が、製品の価値や納期に大きく影響する」
その言葉には、 最終工程を任されてきた人ならではの重みがありました。
「一人で抱え込まない」現場に変わってきた
以前は、忙しさを一人で抱え込んでしまうこともあったそうです。
けれど今は、自然と声をかけ合い、フォローし合える体制ができてきていると話してくれました。
「孤立すると、人って尖ってしまうんですよね」
この言葉が、とても印象に残っています。
だからこそ、周囲との連携を大切にしている。
穏やかで、無理のないコミュニケーションがあること。
それが、大東技研の現場の強さなのだと、社外の立場から見ても感じました。

きれいな仕上がりは、静かな誇り
Mさんが誇りに思っているのは、 製品の見た目の美しさ。
他社の製品と見比べて、「うちの方がきれいだな」と感じることもあるそうです。
その話し方はとても控えめでしたが、 最終工程を担う人としての”最終形の美しさ”へのこだわりは、 言葉の端々からしっかり伝わってきました。
会社と一緒に、未来へ
これからのことを聞くと、 Mさんの願いはとてもシンプルでした。
定年まで、しっかり働くこと。
そして、大東技研がもっと発展し、 多くの人に知られる会社になること。
子どもがサッカーをしていることもあり、
いつか京都サンガのスポンサー企業になれたら――
そんな夢も、少し照れながら話してくれました。
私から見て感じたこと
大東技研の品質は、 最新設備や技術だけで成り立っているのではありません。
原因を曖昧にしない姿勢。
最後まで妥協しない覚悟。
そして、人を大切にする現場の空気。
それらが積み重なって、 一つひとつの製品に確かに表れている。
「良い人が、良いものをつくる」
この言葉が、理念ではなく、現場の実感として根づいている会社だと感じました。
社外の立場だからこそ、 その静かな強さが、よりはっきり見えた気がします。
※本記事は、社外インタビュー・編集の立場から構成しています。